檸檬ケーキの裏側

こんにちは!MAMEHICOのまえじーこと、前島です。

新年から始まった檸檬ケーキ、MAMEHICOでは不動の人気デザートです。

先日、私は初めて檸檬ケーキ7台分のレモンを絞り、檸檬の皮を削る作業をしました。
レモンを綺麗に洗ってから皮を削るのですが、削り過ぎて黄色い皮の下の白い部分が入ると、クリームの滑らかさが変わり、苦味も出るので、表面だけを削るように慎重にします。
さらに、表面にある黒い斑点のような所が入ると綺麗な檸檬色ではなくなるので、なるべく避けて削ります。

想像してみてください。檸檬の黄色い表面の皮だけをひたすら削るのです。
スケールが壊れてる?と、思う位削った檸檬の皮がたまっても、メモリは微動だにしません‥。
スケールも重さを感知しないくらい粉雪のごとく細かく軽いレモンの皮を、一定の重さになるまで削っていくのです。
ひたすら削ってやっと7台分のレモンピールが削れたと思ったら、お次は果汁。
20個以上の檸檬を機械も使わずに檸檬を絞る道具で手絞りです。
情けないはなしですが、絞り終わった頃、私の親指は腱鞘炎の様になって力が入らなくなっていました笑。
因みにパイ生地は暖房も入れず、寒い所でバターが溶けないように手早く仕込んでいます。

たぶん、これと同じものを大手チェーン、いや、小さなの個人店がやるとしても、まず、檸檬果汁から絞る、檸檬ピールを削ることからはしないかもしれません。
途方もない時間と手間がかかるし、業務用の檸檬果汁もピールも売っていますから。なんなら冷凍パイ生地もあるのです。世の中、便利になりました…苦笑。

でも、MAMEHICOは素材から全てきちんと選び、作りたてのものしか出さない。
そんなふうに作られたものはやっぱり美味しいに決まってます。
それはお客さんよりなにより、作っている私たちスタッフが一番感じていることで、そこまでやるから誇りをもってお客さんに出すことが出来るんです。

そんな美味しい檸檬ケーキの裏側を、少―しだけ想像しながら食べてみてください。
今まで見ていた景色がほんの少し違って見えるかもしれません。