MAMEHICOスタッフのミカです。
22日から御影MINIで始まる、「本当に美味しいいちご祭」にお届けするいちごの紹介をします。
今回紹介するいちごは、福岡県糸島市で作られているあまおうです。
今、福岡にMAMEHICOを作る準備のため、だいたい月に一度、福岡に通っています。
福岡と言えばあまおう!なので、先日たまたま立ち寄った直売所で売っていたあまおうを1パック、何気なく買いました。
これが…食べてみたら、とっても美味しくて!
調べると、よくよく車で通る場所で作られていることに気づきました。
そこですぐにその農園に連絡し、美味しさに感激したこと、ぜひ一度畑の見学にも行きたいことを伝えました。
すると…すぐにお返事が来て、快く見学も受け入れてくれたのです。
行ってみると、小柄で、はじける笑顔が印象的な今ドキの女の子が出迎えてくれました。
聞けば長年いちご農家だったおじいちゃんおばあちゃんから引き継いで、あまおうを作り始めて4年だという31歳。
昨年から弟さんも加わり、若い姉弟2人でやっている小さな農園です。
今、いちごの栽培方法は、作業性が良く、管理し易い高設栽培(腰より上の高さの台に植える方式)が主流です。
でも、この農園ではいちごが好きなだけ根を伸ばせるような状態を作りたいからと、昔ながらの土耕栽培(地面の土に植える方式)。
「かがんでの作業が続くので腰はもちろん痛くなるんですけどね」と言いながらも、このやり方をあえて選んでいるんだそうです。
そして、なんと言っても「土」作りが一番重要。
必要な栄養が少なすぎるのはもちろんダメですが、栄養過多でもいちごの先端が色付かなくなったり、悪影響があるそうで、「栄養が多すぎず少なすぎないバランスを保つっていうのが、難しいんですよ〜」と。
そして、完熟のものだけを出荷することにもこだわっています。
いちごは、メロンやバナナのように収穫した後に置いておくことで熟す「追熟」をしない果実なのだそうで、十分に熟したものしか収穫しないと決めています。
だから、成熟が不十分なら出荷量を減らしたり、出荷時期をずらしたりと、収穫を早めることはしないのです。
いちごは果肉がやわらかく、気温が上がるとより収穫しにくくなるので、早朝まだ暗いうちから収穫作業を始め、包装して、畑の手入れもして…と、いちごシーズンの終わる5月頃まで寝不足の日々が続きます。
「今はいそがしいけど、大変なのは1年のうちの半分!終わったら旅行行くぞって思ったら全然頑張れますよ〜」と、若い女の子らしい頑張り方なのもかわいらしくて、こちらも笑ってしまいます。
他にも、水は足りているか、虫がついていないか、病気になっていないか、動物が入って畑を荒らさないか…などなど、毎日細かく目を配りながら、とにかく愛情を注いで育てています。
大変なことも楽しそうに話し、いちごへの眼差しや触れ方が優しくて、この仕事を一生懸命楽しみながらやっている姿勢が伝わってきます。
そして、こうすると決めたことはやりきる、笑顔の奥にある思いの強さが印象的でした。
なんというか、ここのいちごの美味しさは、やりかたうんぬんというより、込めた思いそのものが実った味という感じがするのです。
大切なのはそこに携わる人の「思い」なんだと、すごく実感させられる機会でした。
最近は、一度食べたらリピーターになるという人が増えてきて、直売所に並べても売り切れるまでのスピードがずいぶん早くなってきたそう。
来年はハウスの数を増やし、いちご狩りもできるようにしたい!と、自分たちなりのスピードで、ここのいちごをもっと広げたい、広めていきたい、と思いは尽きません。
始めてからまだ4年。
もっと美味しく、少しでも安定してたくさん作れるようになりたいから、周りの農家さんに話を聞きに行ったり、失敗しても成功しても細かくメモして次に活かしたり。
勉強と研究を日々重ねています。
昨年は栄養過多にしてしまったそうで、その失敗を活かして、今年は随分ときれいないちごが育っていて、それが何よりも嬉しそうでした。
そんなあまおうを、フェアの期間は毎日御影MINIの店頭に並べる予定です。
熱い思いが育んだいちごを、ぜひ一度食べてみてください。
(今回のいちごフェアは神戸で、ですが、東京のみなさんにも食べていただく機会を作りたいなと思ういちごなので、まずは皆さんに知ってもらいたくて、ここに記します!)