「わかる」→「できる」の道のり
MAMEHICOスタッフのレイナです。
今年もお芝居出させてもらいます!
3/20(水・祝) 面白可笑ひこ
5/30(木)〜6/3(月) 劇「ぽうく’24」
…………
出来ないことを出来るようにするために、
人に相談したり、ネットで調べたりすると、
時折こんなふうに返されることがあります。
「そんなの簡単だよ、これをこうやればいいだけだよ!」
聞いたその時はなるほど!と思うんです。
なのに何故かできない。
もう一度、どうすればいいですか?と聞いてみる。
「なんで?やり方は教えたんだからあとはやるだけでしょう、これ以上言えることはないね」
確かにそう。
私は何をすればいいのか「わかっている」のに、「できない」。
やっぱりこれは自分の怠け者で無能なのがだめなんだなぁ…
そう思ってしまっていました。
だけどお芝居をやると、それだけでもないなってわかります。
例えば私、最初の頃は台詞の語尾がどうしても下がってしまうという癖がありました。
直したくて聞くと、
「録音して自分の台詞を聞いてみましょう!」など、教えてくれるのでやってみたんです。
やると多少マシになります、でも少し気を抜くとまた語尾が下がっている。
「わかってるのに、なんで出来ないの?」
自分も周りもそう思っている、苦しい時間が始まります。
でもね、原因をよく考えれば当たり前なんです。
私はなぜ台詞の語尾を下げてしまっていたのか、
それは恐怖心があったからです。
自分に自信がないから、相手に自分の意見を否定されてしまうかもと不安になる。
そんな風に傷ついた、たった一回の記憶が脳裏を過ってしまう。
恐怖や不安はわかってたって消せません。
この複雑で面倒な思い込みを内に抱えている私を知らないくせに、
「何で出来ないの?」なんて言ってくる人には、
「うるさいわ!あなたが分かれば出来るような単純なことしかやってこなかっただけだろ!こっちはもっと複雑に出来てるんじゃボケ!!」
と、八つ当たりしてしまいます(心の中でね)。
で、ここからが問題なんです。
この「わかってるのにできない」の時間を耐えられず、
逃げたり言い訳したりして、
歩みを止めてしまうと、やはりその人は怠け者だと思うんです。
或いは「わかればできること」だけをやるようになると、
生産性や成果は上がるかもしれないけれど、
人としての変化とか成長は生まれない。
「わかってるのにできない」の時間を耐え抜くことが、人の成長に不可欠なんじゃないかと思うんです。
この「わかる」→「できる」の道のり。
最初は本当に辛かったんだけど、
不思議なことに、最近やっと楽しいと思えるようになりました
(いや、ちょっと嘘、本当はまだまだ辛い8割だけど…)。
人から褒められることが少なくなったけど、
もう私は、自分で自分のことを褒めることができるので、むしろ前より褒められている気がします。
怒られまくった日でも、
天気が良くて花が開いたのを見れば、「私を励ましてる!」と思い込むこともできます。
失敗し続けている今の方が、
幸せを見つけ方が上手くなってるんです。
これが本当に楽しい。
これが私がマメヒコでお芝居をやってきた意味なんじゃないかなって、
なんとなく5年続けてみて、
最近やっとそう思えてきました。
今年も見て損はない、
素敵な舞台を作りたいと思います!
追記
銀座はビルの背が高かったり、窓が大きかったりで、
自然と空に目が行きます。
良い時もあれば、悪いか時もある、ですね。
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