毎度お騒がせしております。マメヒコ店主であり、このたび劇「ぽうく」の作・演出をする井川です。
さて、2021年に公演した劇を再演することになりました。当時はコロナ真っ只中で、実際に予定されていた公演もマンボウで延期になり、なんだかなという思いで上演した覚えがあります。今その脚本を読み返すと、なんだかなという僕の気持ちにあふれていて、上演するなんて不謹慎じゃないのという声と戦って、いいからやるんだという感じが出ていて胸が痛くなりました。
あれから二年経って、世間もボクも状況は一変していて、それをいまボクの周りにいる人達でやるとどうなるだろうと再演を企画しました。
今回はどんな仕上がりになるか。二年前見に来てくれたヒトも今回始めてのヒトも劇場でお会いしましょう。
(MAMEHICO店主/井川)
「あなた。死のうとしたんです。間一髪のところで助かったんですよ。調べてみたところですね、あなたどうやら、寄生虫が体内にいるようです。はい、こーんな長さの針金状の虫です。名前?名前はですねぇ。サシガネムシといいます。えっ?はい、サシガネムシです。こいつはですなぁ、厄介なことに目に見えないんですよ。特殊な医療用の光線を当てないと見えません。この寄生虫が体内にいたからあなた、TDトレインダイブしたんです。こいつが寄生しますとね。厭世的になり、恐ろしいことに、走ってる電車に飛び込みたくなるんですよ。えぇえぇ。そりゃ、とても恐ろしい虫ですよ。ええ、はい?あぁ、はい。いまのところ、駆除する方法はありません、残念ながら。あなたにできることは、あなたがほかの誰かに、サシガネムシを伝染さないように気をつける。それだけです。そういえばあなた、妹さんと寝室が同じだとか?それは要注意です。寝てるときにですね、あなたのその口から、サシガネムシが這い出してくるんです。そして、そばで寝ている妹さんの口に入り、体内で卵を産み付ける。もしあなたが大切な周囲のヒトにサシガネムシに伝染させたくなければ、あなたは、誰とも関わらないことです。いいですね。わかりましたね」
作・演出/井川啓央
コックのヤスオ・・・永井 宏佳
ヤスオの妹の友人・・・池田 玲菜
霊能者・・・浦木 麻衣子
寄生虫専門医・・・石井 雄太郎
寄生虫学のエキスパート・・・布川 秀徳
女医(Wキャスト)・・・
岩山 有子/河村 聡美
ヤスオの妹(Wキャスト)・・・
井上 木綿 /深井 海咲
{日時と開演時間}
2023年
12月21日(木) 22日(金)
夜18:30-OPEN
19:30-START
23日(土) 24日(日)
昼11:30-OPEN
12:30-START
※日曜 昼公演は舞台の動画撮影が入るので途中止まったりします。
夜17:30-OPEN
18:30-START
{観劇料金}
1,000円(税込)
{場所}
MAMEHICO銀座
東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル 10F
TEL:03-6263-0820
10名限定
軽い気持ちお手伝い 5,000円(税込)
みっちりお手伝い 10,000円(税込)
※お問い合わせフォームから、ご連絡ください。