当たり前のことを、当たり前に

みなさま、こんにちは。MAMEHICO群馬・紫香邸メンバーの吉野あけみと申します。
紫香邸を初めて訪れた時、「なんて居心地の良い空間なのだろう」と思いました。
建物だけではなく、柱や窓、椅子やテーブル、調度品までもが、静かに穏やかに私を受け入れてくれる。
ゆっくりと時間が流れ、素の自分に戻れるような場所でした。
また、「当たり前のことを当たり前にしたい」というオーナーの思いが文章で綴られていたことも、私には新鮮でした。
納得のいく素材を使い、手間を惜しまず丁寧に調理して提供してくださる。
美味しさの純度が高く、「信頼できるお店に巡り逢えた」と感じました。
そして、オーナーの想いや考えをぜひ伺いたいと思い、お話会に参加しました。
当日は少し緊張していましたが、井川さんをはじめ、スタッフのみなさんがオープンハートで迎えてくださり、新たな出逢いにも恵まれて、楽しく心に残る時間を過ごすことができました。
井川さんの『始めて続ける』を聴くうちに、私は、自分の中にある「モヤモヤ」を否定せずに前へ進んでいいのだと思えるようになりました。
暗かった道に、少し光が差したような感覚でした。
私は長く看護の仕事をしています。
紆余曲折を経て、ここ10年ほどは緩和ケア病棟で、人生(命)の終わりに寄り添うことを自分のお役目だと思い、日々、命と向き合ってきました。
今は緩和ケア病棟を離れ、介護施設で働いています。
高齢社会の今、どこに行っても「命の終わりをどうするか」という問いがついてまわります。
けれど、高齢になってもなお、死を自分ごととして考えるのは簡単なことではありません。
大量生産・大量消費、便利さや時短が良しとされる時代のなかで、尊い命や大切な人生までもが、どこか一括りに扱われてしまっている。
私は、そんな危うさを感じています。
最期の時に、「もっと真剣に自分の人生や最期について考えておけばよかった」と後悔する人を、少しでも減らしたい。
丁寧に時間をかけ、その人自身が人生を振り返る。
そして、「これで良かった」と思えるようなお手伝いがしたい。
そんな思いを、ずっと抱えてきました。
しかし現実には、ゆっくり時間をかけて話を聴くことは簡単ではありません。
そのため、そうした視点で新しく仕事をつくれないかとも考えましたが、何から始めればいいのかわからず、モヤモヤしては溜め息をつく日々でした。
それでも、私に残された人生の時間を、本当にやりたいことに使おうと意を決しました。
井の中の蛙だった私が、大海に出てみようと思ったのです。
そして、その大海の入り口として選んだのが紫香邸であり、井川さんのお話会でした。
井川さんの『始めて続ける』を聴いて、私は「私も、当たり前のことを当たり前にしたいのだ」と気づきました。
そのためにどうするか。お話会でのご縁から、私自身では思いつかなかった提案をいただき、少しずつ前へ進み始めています。
まだ計画の段階ですが、起こることを柔軟に受け止めながら、周りの人たちとも知恵を出し合い、工夫しながら育てていけたらと思っています。
今、感想を書き終えて、「少し話題が重くなってしまったかな」とも思っています。
でも、死は生の延長にあり、人生の終わりを迎えることは自然の摂理です。
命の終わりについて、怖がりすぎず、もっと当たり前に、具体的に話ができるようになったらいいなと思っています。
私の「人生の最期に寄り添う看護」をはじめる道は、これからも続いていきます。

代表・井川さんのお話会。
「始めて続ける」を、一緒に考えてみませんか。
6/ 7(日) 13:00〜 / 18:00〜 銀座
6/14(日) 10:00〜 / 15:00〜 神戸
6/16(火) 10:30〜 三軒茶屋
7/14(火) 10:30〜 三軒茶屋
以降も続けて開催いたします。





