静かにほどける、初夏の味

みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
昼間の陽ざしが汗ばむほどになり、冷たい飲みものをご注文される方も増えました。
三軒茶屋店のテラス席に出ると、もう夏の気配を感じます。

さてMAMEHICO東京の店舗では、初夏メニューがはじまりました。
昨年からスタートした「季節のパフェ」シリーズも、ありがたいことに多くのお客さまに楽しんでいただけるようになりました。

今回初夏のパフェは、キウイです。
キウイは、さっぱりとした酸味と自然な甘みのバランスが魅力のフルーツ。

ただ買ってきたばかり、青くて固いキウイは、酸が立ちすぎて食べにくいですよね。
かといって追熟させすぎると、甘みが強くキウイらしさが薄れてしまう。
酸味と甘味のちょうどよいバランスを見極めること。
それがこのパフェの鍵です。

カットしたキウイを冷蔵庫で寝かせ、自然に引き出される甘さと、ほどよく残る酸味を見ながら、スタッフみんなで日々確認してお出ししています。
甘みの乗ったキウイはそのままで食べるとおいしいですが、アイスクリームや生クリームといった乳脂肪分が重く感じられるクリームでは、この季節には少し重たい。

そこで、ヨーグルトをベースにした軽やかなクリームに仕立てました。

爽やかなクリームの酸味が、口の中でやさしくとけ合います。
仕上げに、スライスしたキウイを花びらのようにトッピングして。
見た目にも涼やかに。

MAMEHICOのデザートは、ただ甘ければいい、というものを目指していません。

全体のバランスこそ、わたしたちは常に気を配りたいところなのです。
甘すぎず、酸っぱすぎず。
ほどほどのバランスを目指した、初夏のパフェです。

(「ほどほど」は人それぞれの感覚ですが。笑)

新しい季節のはじまりを、MAMEHICOでも感じていただけたらうれしいです。

ぜひ、お店でお召し上がりください。

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