こんにちは。MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。
MAMEHICOでは現在、ランチプレートを3種類ご用意しています。
キーマカレーのプレート、チキンとソーセージのプレート、鯖とトマトのプレート。
どのプレートにも、メインの隣に季節の野菜がいろいろ添えられているのをご存知でしょうか?
私が初めてMAMEHICOのカレーを食べたとき、もちろんカレーは美味しかったのですが、添えられていた野菜の新鮮さ、素材を活かしたキリッとした味つけに感動したのを覚えています。
とくにそのときのキャベツが、甘くて美味しかった。
思わずスタッフに味つけを聞くと、「お塩と、ほんの少しのお砂糖だけ」とのこと。
この「ほんの少し」が、大切なんですよね。
ブロッコリーの茹で加減や、青菜の下処理、生野菜の水上げ、切り方ひとつで、味はまるで変わります。
MAMEHICOに入ってから、そんなちょっとしたことで料理の味が左右されることを、日々学んでいます。
現在のプレートに添えられている副菜は、季節の生野菜(サニーレタス、グリーンカールなどの葉物と新玉ねぎ)に、春にんじんのドレッシングをかけたもの。
それから、ポテトサラダ、春にんじんとツナのラペ、トマトのマリネです。
どれも旬の食材を使い、毎朝、キッチンスタッフがその日仕入れた野菜と向き合って作っています。
仕込みは、なるべくその日分だけ。作り置きはしません。
野菜は市場で仕入れた朝採れの地場野菜。
だからこそ、香りも風味も抜群なんです。
蒸し蒸しする日には酸味のあるものが食べたくなるし、寒い日には大根のほっこりした煮物が恋しくなる。
人間の身体って、本当に不思議ですよね。
MAMEHICOのカレーやチキンプレートは、パンチのあるしっかりとした味。
だからこそ副菜は、あえて控えめな味つけにしています。
単体で完成された味というよりも、メインと一緒に食べたときに調和するように。
そんなふうに、MAMEHICOの料理は「口の中で調和するバランス」を大切にしています。
ランチプレートの“名脇役”である副菜たち。
お皿を見れば変わらないようでいて、季節とともに少しずつ移ろっています。
盛り付けをしていると、ふと「あ、春だなぁ」と気づかされることもしばしば。
目で見たときの彩りや盛り付けも、大切にしていることのひとつです。
でも季節によっては、緑ばかりだったり、真っ白だったり、彩りが冴えないこともあります。
けれど、それこそが「無為自然」。あるがまま、なのかもしれません。
ある日のこと。
男性のお客さまから「ネギは嫌いだったけど、これなら食べられる!これ、どういう味つけ?」と声をかけていただきました。
そんな何気ない一言が、私にとっては小さな喜びであり、日々のささやかな愉しみでもあります。
季節は、春から初夏へと移ろい始めました。
MAMEHICOのランチプレートの名脇役——副菜たちも、そろそろ衣替えの時期かもしれません。
