こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの水野知帆です。
先日、MAMEHICOオープン20周年、そして御影3周年を記念するパーティーが開かれました。
たくさんの方が来てくださり、一緒に時間を過ごすことができました。
お店の近所に住まわれていて、「ひとりで落ち着いて過ごせる唯一の場所なんです」と言ってくださる方。
東京のお店にはよく通っていて、「久しぶりにMAMEHICOに来ることができました」と話してくださる方。
御影店の開店前からお店づくりに関わり、今もずっと見守ってくださっている方。
自己紹介で一人ひとりのお話を聞いていると、みなさんそれぞれに想いを持って、このお店に関わってくださっていることが伝わってきました。
お店のスタッフである私にとって、ここは“働く場所”であり、“生活がかかっている場所”です。
けれど、関わってくださるメンバーさんにとっても、ただお茶をする場所ではなく、大切な居場所になっているのだと感じました。
メンバーさんの自己紹介を終えたあと、井川さんが話してくれた「日光東照宮の逆さ柱」の話が印象に残っています。
昔から「完成されたものは朽ちるだけ」といわれており、完璧な建物を作るのではなく、“長く続いてほしい”という願いを込めて、あえて門の柱を一本逆さにして建てたそうです。
御影店も同じように、ピカピカの店にするよりは、最初から人の手の跡が感じられるような、そんな店にしていると聞きました。
そう思うと、開店前にスタッフとお客さんで一緒に壁に貼った和紙も、ただのデザインではなく、人の思いが込められたものに見えてきます。
今の時代に、長く商売を続けることは本当に大変です。
思い出のお店の閉店の知らせを見聞きするたび、寂しい気持ちになります。
実際に自分がMAMEHICOで働いてみて、未熟な自分がどんなに時間を注いでも、続けていくにはまだまだ足りないと痛感しています。
けれど、私以上にお店を大切に思っているスタッフがいて、お店に関わってくれるメンバーさんたちがいる。
だからこそ、“長く続いてほしい”という思いを胸に、まっすぐ頑張れているのだと思います。
本当に、それはありがたいことです。
次なる4周年に向けて、今日も頑張ります!



