心に小さな光をともす

みなさん、こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影店長シゲちゃんの妻のみゆきです。

おせっかい——と聞くと、少しだけ煙たがられるような響きがあるけれど。
ほんとうはそれって、誰かの心をそっと見つめている証かもしれません。
お店を始めた頃のある日、小林先生に出会いました。
今日は、そんな先生のお話を少しだけ綴らせてください。

小林先生は、医師でありながら、人間の健康を「体の調子がいいこと」だけでは捉えません。
先生の考える健康とは、心が晴れやかであること、人との関係が円滑であること、そして社会の中に自分の居場所がきちんとあること——そのすべてが揃ってこそ、真の健康だというのです。
単に数値で測れるものではなく、生活の全体を見つめることが必要だという先生の姿勢には、一貫した人間観があります。

在宅医療に長年取り組んできた先生は、日々さまざまな家庭の現実と向き合っています。
たとえば、一人暮らしの高齢者を放っておく家族に対しては、遠慮なく注意を促しますし、いわゆる「嫁姑問題」に巻き込まれれば、間に立って話を聞くことも厭いません。
いわば“おせっかい”とも言えるような行動を、先生はごく自然に行っているのです。
「だって、困っている人がいたら、放っておけないじゃないですか。頼まれてもいないのに、ついおせっかいしちゃうんですよ」と、明るく笑っておっしゃいます。
その姿は、理屈ではなく実感で動く人間らしさに満ちていて、私自身も思い当たる節がたくさんありました。
これまで、誰かの“おせっかい”に救われたことが、私にも何度もあったのです。

そうした先生の姿勢や言葉は、MAMEHICOが大切にしている価値観とも深く重なります。
人との関係を丁寧に結び直すこと、自分の手の届く範囲に目を配り、関心を寄せること。
そして、目の前の誰かに、無理なく無償で手を差し伸べること。
MAMEHICOという場が育んできたものと、先生の生き方はとてもよく似ていると感じました。

それがご縁となり、私たちは先生にお願いして、「健心康体(けんしんこうたい)」というタイトルで、健康についてのトークイベントを定期的に開催するようになりました。気づけば、もうすぐ2年が経とうとしています。
体だけでなく、心と人との関係も含めて「健やかに生きる」ことを考えるこのイベントは、私たちにとっても大切な学びの時間となっています。
先生のおせっかい精神に触れながら、日々を少しずつ見直すきっかけになっているのです。

 

2025.5.17
【健心康体】
5月テーマ「心の健康とは?」
MAMEHICO神戸・御影にて
詳しくはこちらから

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