みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
かつて渋谷にあった宇田川町店の意思を引き継いだ銀座店。
メンバーシップ制のイベントカフェとして始まり、早三年が経ちました。
少しずつ思い描いていた形に近づいてきたようにも思いますが、まだまだ悩ましいことも多いのが正直なところ。
MAMEHICO各店には、それぞれの空気と悩みがあります。
同じ東京でも、三軒茶屋と銀座ではまったく違う。
銀座は住宅地ではないので、地元のようなつながりが見えにくい街です。
古くからのお店が残っている一方で、再開発も進み、どこか流動的。
そんななかで、MAMEHICOはどうやってこの地に“人のつながり”を生み出していけるのだろう。
ただお茶をする場だけでなく、人が集い、出会い、何かが始まるような場所にしたい。
それがいま、銀座店でいちばん大切にしているテーマです。
銀座店はカフェでありながら、エンタメ班(舞台・出演班、動画・音声サポート班)の活動が多いのも特徴です。
ラジオや動画の配信、自主企画のイベント…。
なかでも今度開催する「面白可笑ひこ」は、まさにその象徴のような催しです。
井川さんが企画・演出を担当し、「なにかやってみたい!」というメンバーさんと一緒に創り上げるイベント。
ときにはこちらからスカウトすることもあります。笑
「えー!なにもできません…!」という方がほとんどなのですが、話してみると、まあおもしろいこと、おもしろいこと!
はっきりした“芸”ではなくても、その人の内側から自然にあふれるものがあって、それがとても魅力的なのです。
井川さんは、そういう部分を決して見逃しません。
やりとりの中で「この人にはこれをやってもらおう」と決まっていきます。
本人はもちろん不安。やったことがないのですから。
でも井川さんは、無理なことは言いません。
“できるかできないか”のぎりぎりを見極めて、その挑戦を渡します。
なかには「やっぱりやめます」と途中で降りてしまう人もいます。
でも、最後までやり通した人の表情は明らかに変わります。
自信が芽生え、目に力が宿る顔になる。
その瞬間を何度も見てきました。スタッフでも、お客さんでも。
そういう経験をした人は、その後の暮らしまで、どこか変わっていくのです。
お店にお茶をしに来たときの空気でも、それが伝わってきます。
「面白可笑ひこ」は、そんな“変化のきっかけ”が詰まったイベントかもしれません。
勝手ながら、わたしがこのイベントを続けている理由もそこにある気がしています。笑
次の「面白可笑ひこ」でも、新しく挑戦する方々が参加します。
楽しみながら舞台に立つ姿を、どうぞ観にいらしてください。

面白可笑ひこ2025秋
2025年11月3日(月)
昼 開場11:00 /開演12:00
夜 開場16:00 /開演17:00
MAMEHICO銀座にて



