こんにちは。MAMEHICO東京メンバーのタカトです。
僕が初めてMAMEHICOに出会ったころ、渋谷には宇田川と公園通りの2店舗がありました。
今では懐かしい、あの落ち着いた薄暗い宇田川町店と、反射した光が窓から差し込む明るい公園通り店。
どちらの風景も、今でもよく覚えています。
とくに宇田川町店は、駅周辺の喧騒の中を抜けてお店に近づくにつれ、街の雰囲気が少しずつ変わっていくのが印象的でした。
店内に一歩足を踏み入れると、外の喧騒を忘れてしまうような、暗いけれど温かみのある、ずっと居たくなる場所でした。
僕はMAMEHICOで提供されている食べものがどれも好きで、当時は「円パン」という、その名のとおりコンパスで描いたような美しい曲線のパンをお店で焼いていました。
手のひらに乗るほどのサイズで、とても甘く、リッチな味わい。
何個でも食べたくなるパンでした。
ほかにも、今はもうメニューにはないティラミスやフルーツサンドなど、思い出の中の食べものがたくさんあります。
けれど、僕がこれほどまでにMAMEHICOに足を運び続けている理由は、食べものだけではありません。
そこに“場所”があるからだと思います。
MAMEHICOは今年で20周年を迎え、これからもその歩みを続けていくのだと思います。
ただ、その「場所」を保ち続けることは、決して簡単ではないはずです。
実際、僕が慣れ親しんだ渋谷のお店は、もうそこにはありません。
でも、あの場所だったからこそ、いろんな人と出会い、人の話に耳を傾け、動画を撮影したりと、MAMEHICOだからこそできたことがたくさんありました。
そうやって、人が集まる場所があったからこそ、ここまで続いてきたのだと思いますし、今こうして僕が文章を書く「場所」があるのも、きっとその延長線上にあるのだと思います。
これから先、形は変わっていくのかもしれません。
けれど、この場所がずっと続いていけることを、心から願い、応援しています。



