2006/02/14

雪かきの効能/井川

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生産性だとか、効率だとか、利益追求だとか、そんなことしてなんの意味あんのとか。
そういうことを声高におっしゃるみな様にとりましては、まったくもって非生産性、非効率、無利益、無意味な話をしますので、読まないでください。
しばらく北海道に行ってました。
いま実家が向こうなもので、1週間ばかり、北国の家に暮らしていたのです。
北の暮らしが都会のそれと決定的に違うのは、なんといっても「雪かき」です。
久しぶりにしましたよ。ユキカキ。
なんせ、一晩に1m近く積もるんですから。
したとかしないというより、「強た」という感じ。
だってね、あんだけ降れば、しないではいられないっしょ。
この雪かきというのはなんとも不平等なものです。
しなければならない地域に住んだ人間と、しなくていい地域に住んだ人間では、
一生涯にどれほどのエネルギーと時間が差額として産まれるのでしょう。
金持ちA様、貧乏B様。南国A様、北国B様。
すぐに金に換算する現代人ならば、ギャッーと叫ぶほどの額かもしれませんね。
父は普通のサラリーマンですが、毎朝、会社に行く前にざっと一時間半、雪かきをします。
これには都会に住む愚息も、気持ち程度付き合ってみることにしました。ホント気持ち程度です。
してみるとね。あー自分はとてもだめ人間だと思います。
このユキカキ。目の前にある白い固体の水を、どっかに除けるというとってもシンプルな作業なんですが、
そのシンプルさを都会のネズミはとっても耐えられなくなってしまうんですね。
すると気持ちがスケベになってくる。
ナントカ楽ナ方法ハナイダロウカ、グヒヒヒ。
ハヤイ、ヤスイ、ウマイ、作戦ハナイモノカシラ、グビャヒャヒャヒャ。
こんなシャベルでチマチマやるより、カローラのトップにベニヤ板をくくりつけて、
一気に道路まで押し出したほうが早いんでないかい?
風呂の残り湯をポンプで汲み出して、あたり一面かけて溶かしたほうが早いんでないかい?
この際、公衆便所の暖かい小便は、もっと融雪に利用すべきでないかい?
ちょっとやっちゃ、手休めて考える。
となりで父は早くもなく遅くもないスピードで雪をかいていきます。
ボクはもうホント、やってる間中、余計なことを考えているんですね。
で黙々と雪に対峙する父に聞いてみたんです。
「あのさ。この雪をさ。毎日こうやって、こうしてるのってとっても無駄じゃない?
これはさ。こういうことはさ、もっと日本中の人に協力してもらってさ。たとえば、
ほら、東京のほうじゃ、スポーツジムにお金払って自転車こいだり、マラソンしたり、
バーベル持ち上げたりしてるじゃない?あのエネルギーをさ、どっかに貯めといて、
それをその送電線で熱エネルギーに変換して、雪国に送るってできないもんかな。
いや、エネルギーは貯めなくたっていいや。日本中のスポーツジムやゲーセンがオンラインでつながっていて、
目の前のモニターに雪道が映し出されていて、それを見ながら、みんなで雪を溶かしたらどうかな。
ただいま空知管内、融雪必要警報発令中。HELP US! 略してヘルペス!
みんな漕ぐよー。人助けして痩せれるんだし、みんなやりますよー。
ただ無意味に自転車漕いだりしてるより、よっぽどやる気が起きると思うんだけどさ、どうかな。
溶かしたらお礼に北国の人が雪かきコインみたいの作って、1000ヘルペスが20円みたいな換金率で、タラバガニを」
親父「その話はどこまで続くんだ」
ボク「えっ・・・・」
容赦なく降り続いている雪。さらに一段と強くなってきている。
親父「お前は・・・、馬鹿だ」
気づけば、父さんの後ろには確かにまっすぐとした雪道ができており、
ボクはといえば、先にも後にも道はなく、むしろボクそのものに雪が積もってしまっており。
父さん。ボクはだめ人間です。
つづく。

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