2009/07/22

クルミド 影山知明 第五話


kageyama5-1.jpg影山知明-1973年、西国分寺生まれ。愛知県育ち。
東京大学、法学部卒業後、外資系コンサルティング会社に勤務。
その後、志を持ってベンチャーキャピタリストに転身。
昨年秋、生家の地にマージュ西国分寺を建てる。
そこに子供たちのためのカフェ「クルミドコーヒー」を開き、
試行錯誤の毎日を送っている。娘のゆのちゃんは今年2歳。
クルミドコーヒー 
http://kurumed.jp/

影山は、自分の手で作ったお菓子をお客さんに振る舞おうと思ったのだ。
23日に三軒茶屋、24日は渋谷、ともにマメヒコ。
25、26日はクルミドコーヒーで。

影山「クルミドコーヒーをオープンするときにね、井川さんと長野に行ったんだ。
そのときに食べたのが『クルミおはぎ』でね。
ボク、あんこってあまり好きじゃないんだけど、これがすごく美味しかったのを覚えてる。
自分で作ってお客様にお出しするからには、熱く語れるものがいいでしょ。
小豆とクルミ。
マメヒコとクルミドのコラボレ―ション企画にはぴったりだと思わない?」

kakeyama31.jpg軽井沢でかつて食べたクルミおはぎは、
おもちの中に小豆あんが入っていて、
まわりをクラッシュされたクルミで包んだものだ。
しかし長野には実に様々な「クルミおはぎ」がある。

朝イチの新幹線に乗り、長野県上田に来ている。

前山寺。ぜんさんじ。
この寺に代々伝わる手作りのクルミおはぎを食べるためだ。
五平餅のような平べったい形をしたおもちを、鬼グルミで作ったタレでいただく。

kakeyama32.jpg影山「おおお、美味しいね」
鬼グルミだからこのコクも香りも出る。
鬼グルミはその名の通り小さくて固く、たくさんのタレを作るのは大変な手間だ。

次に向かったのは「クルミ」の生産量が日本一の東御市。
東御市は街中のいたるところにクルミの木がある。
「あ、クルミだ」「あ、アレもクルミだ」
車を運転しながら敏感に反応してしまう。

影山「クルミがあんな風に生っているなんて、これをやらなかったらきっとずっと知らなかった」

kakeyama33.jpg

福嶋屋の名物クルミおはぎは、
「クルミみそダレ」と「クルミ&大根」の2種類。
2色のおはぎは見た目も楽しい。

影山「そういえば、今日クルミおはぎ食べてて思い出したんだけど。
ボク生まれは西国分寺だけど、育ちは愛知でしょ。
だから五平餅っていうのはよく食べてたんだよ。
日常的にあって、学校の帰りにもよく食べた。
クルミおはぎは、平べったくしたい」

kakeyama30.jpg東京に戻り次は試作だ。
まずはもっともポピュラーなものを作ってみる。
もち米とうるち米をまぜた餅を小豆あんとクルミでくるむ。

影山「ボクには決定的に欠けている部分がある。
お恥ずかしながら小豆って今日初めて触ったんだよ。
気持ちんだね。小豆の触れた感じって」

kakeyama39.jpg影山「炊きあがったごはんを計量するのって難しいね。
なんじゃこれ。しゃもじにくっつくし、スケールにくっつくし…」

影山「ご飯で小豆あんをくるむのが難しい。厚い部分と薄い部分ができてしまうし、マーブル状になってしまうし…」

影山「できたものをほっておくと、どんどん形が崩れてだれちゃうんだね。どうやってスタンバイしたらいいの」

kakeyama38.jpg当日作るおはぎの予定数は毎日120個だ。
これを影山一人で作るとなると、相当の数だ。
不安要素が山積みだ。

影山は積極的にスタートは切らない。
どれも流れにまかせ、流されてゆく。
それでも後悔はしない。つねに判断し、流されてきたからだ。一度スタートを切ったらあとには絶対に下がらない。絶対に止めない。
そこが影山知明というひとである。

kakeyama35.jpg影山「ボクは続けるのは得意だからね。小学校のころからそう。
最初はみんなより出遅れてるんだけど、
わかるまで追求するから、最後には誰よりも詳しくなってたりするわけ。
『円周率3.14』。
ボクはそこで終わらない。なんで3.14なの?って。ずっと追及しちゃうわけ。
今でもね、サッカーを続けてるし、そのうち中田ヒデよりうまくなると思う。
だってむこうはもう辞めてるでしょ?
ボクはまだ続けてる。
だから。フフ。いつかはパティシエにもなっちゃうと思うよ」

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