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2010/08/15

第15回 いまやらなくては絶対にだめ。/メヒコの部屋 初夏の畑編

メヒコ でも役に立たなくても準備はしておくのね。
井川 準備というのはね、自分の気持ちを維持するためにするんですね。
いまからボクは冒険をするんだという、
挑むんだという気持ちを維持するためにするんであって、
冒険ですから、やらずに済ませるならやらない方がいんですね。
だから、ほっとけば、何でこんなことやらなきゃいけないんだって
気持ちに戻る。
メヒコ それはマメヒコでもハタケでも?
井川 そうです。芝居にしても、
とんかつにしても何でこんなことやらなきゃいけないんだって。
メヒコ だったらやらなきゃいいのに。
井川 やりたくないことはしないですけど、
自分がしたくてやることはないです。
みんながこんなことできたらいいなという、
空気みたいなもののにおいに敏感なんです。
喜んでもらいたいですから。
ひとりでも多くのひとに喜ばれたいと思ってやってます。
けど、それをやるためには近くのひとを巻き込みますね。
そして巻き込まれた人間というのはそんなに喜びませんから。
巻き込んでくれてありがとうなんて言わない。
負荷も大きいですし、なにかの犠牲の上にしかなりたちませんから。
だから近くにいるひとたちを巻き込むに足るだけのものか
犠牲を払ってもらうに足だけのものか。
東京に残ってハタケを支えるだけの資金を生み出すひと。
ハタケでそれを使うひと。
ハタケで日夜、みんなの思いを無駄にすまいと除草するひと。
できた豆を無駄にすまいと東京で使い切る人。
そういう思いとお金が、きちんと循環するからと言うことを
ずっと考えるんですね。
メヒコ ハタケは?
井川 いまやらなくては絶対にだめだと思いました。
それは確信している。
けど、いざやるとなれば、
誰に畑に行ってもらうか。
そしてどうやったら、失敗しないかについては紙の上で考える。
メヒコ 紙なんですね。
井川 紙に絵を描いたり文章を書いたり、何度も何度も描き直す。
あっそっか、大豆一本に絞ればいんだ。と考えつくまでは、
ずいぶんかかりました。
そして、それを枝豆でお菓子にしてマメヒコで使えば、
なんとかなると。
その枝豆ってキーワードが出るまでは、
もうずっともやもやして不機嫌です。
メヒコ なるほど。
井川 後は野となれ山となれで、
いろんなことありますけど、行き当たりばったりです。
メヒコ いまはどんなことに困っているの。
井川 いまは、鹿と雑草です。
メヒコ 鹿が出るんですね。
井川 一時期、毎日畑に行くと大豆の新芽が食べられていました。
なにかなと思っていたある日、あさ藍ちゃんが畑に行ったら、
鹿がピクッとハタケに立ってた。
メヒコ それで。
井川 藍子もあっ、鹿だとピクッとハタケに立ち尽くした。
メヒコ お互いに見つめ合ってしばらく硬直してた(笑)。
井川 でも笑い事じゃなくて、鹿の被害は深刻で。
電牧というんですけど、
電気の流れる柵をしなくてはだめだだめだと、
まいちゃんにもなんども催促されました。
メヒコ そんなに容赦なく食べちゃうの?
井川 はい。
メヒコ だったら、そりゃそうよね。
愛しい我が子を守るため。
井川 でも、なんか気安めな様な気もするんですよ。
遠軽の服部さんのとこに行ったら、
服部さんも電牧していらして、どうですかって聞いたら、
「慣れちゃえば効果なぞないぞよ」って。
メヒコ ほかには方法ないの?
井川 ラジオも何台も置いたりしてみたと。
それでもだめ。
かかしも何人も置いてみたけど、びっくりして腰抜かしたのは
人間のほうだったと。
メヒコ フフフ。
井川 ウルフピーというオオカミのおしっこが売ってるんですけど、
効果あるらしいとか。
なんか眉唾な気もするし。
それでうちは風鈴にしました。
メヒコ 風鈴なんかで効果あるの?
井川 わかりませんけど。
風鈴をいっぱいつけてみて、とりあえず気休めですけど。
これから実を結びますから、これから深刻になるかもしれません。
メヒコ ほかには雑草ね。
井川 雑草はごらんの通り深刻です。
雑草と言っても種類はいろいろで。
まずポピュラーなものにはヨモギですね。
メヒコ ヨモギ餅のよもぎね。
井川 あれは強いですから、もうほっとけば勝手にどんどん生える。
メヒコ そうなんだ。なんかもっとか弱いイメージですけど。
井川 いや、もうまったく。
つぎに、タデ。
メヒコ タデ?
井川 タデ食う虫も好き好きという。
このタデもほんとに強い。
そしてキレハイヌガラシというのは、史上最悪の雑草だと
ボクらは呼んでいます。
メヒコ それに、シバムギでしょ。
井川 そうそう、あのランナーで増えていく、芝ムギね。
あいつはほんとにやっかいで、
もはや、あいつにはかないません。
メヒコ まぁそういういろんなものの中でやっていくほかないわね。
井川 ほんとに。
メヒコ そろそろお時間ですけど、
最後になにかメッセージをお願いします。
井川 東京のちっぽけなカフェにできることなんていくらもないです。
東京育ちのボクらがこんな田舎に来たところでなんにもならないんですね。
ただ、東京にいれば、打ち合わせ打ち合わせとみんな
忙しそうにしてますけど、
結局、手を変え品を変え金の話しをしてるだけだという気がするんです。
メヒコ そうでもないでしょうけど。
井川 いまあすこでホーで除草しているあの2人だって、
結局は東京にいれば金の話しだけしてるしかないんです。
ボクなんかとくにそう。
メヒコ うん。
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