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2010/07/28

第7回 いつでも一年生/メヒコの部屋 初夏の畑編

メヒコ そりゃそうよね。テレビって言うのは時間かかるものね。
井川 張り付いてるテレビ局に
邪魔せんでくれよって。怒ってる。
でも、ボクは張り付いてた側でもあったから、
テレビの都合もよくわかる。
メヒコ うん。
井川 でね。
こういう慎ましい生活の人をマスコミで取り上げてね、
なるほどすばらしいひともいるもんだと言うことを、
ボクも言ってきたんだけど、
実際、それをどこまで自分たちの立場で身の丈で実践できるかなと
いつも思ってきたわけです。
マメヒコはカフェですからね、理屈を言うのが仕事じゃないから、
それなりに実践してはじめてマメヒコだという思いがあるんですね。
服部さんはすばらしいですよ。
けど、そういうすばらしさっていうのを、
みんなで寄ってたかって消費するだけでは、
なんだか早くなくなってしまう気がするんですね。
メヒコ 筑紫哲也さんがね、いろいろとテレビで、
このままではいけないんじゃないかって、
番組を通して訴えてきたけど、世の中は全然良い方にはいかなかったって。
そんなこと言ってました。
井川 だからね。
そのマメヒコでも服部さんのお豆を
べにや長谷川商店を通して使わせてもらってね、
無農薬、昔ながらの農法はすばらしいとしてきたわけだからね。
それでいて、自分たちが作るときはめんどくさいから、
効率よく農薬を使いましょうというんでは、なんかね、
インチキという気がしたんですね。
メヒコ けど、服部さんはもう60年も農業をやってらして、
その経験でできることもあるでしょう。
あなたたちは、とはいえ、全くのずぶの素人なんだから。
志はよくわかるんだけど。 
井川 それはそうでしょう。
けどね、服部さんがこんなことを言ってたんです。
豆を播いてから遠軽に行ったんです。
ボクら服部学校の生徒だと思って精一杯豆を作りますから、
いろいろとご指導くださいねって、ご挨拶に。
そしたらね、なんとおっしゃったと思う。
「本来なら60年も(農業を)やってきたわけだから、
先生なり、教頭なりになっててもおかしくはないんだけども。
うん。
60年やってたって、1度として同じ天候、同じ畑(の状態)ということは
なかったぞよ。
農家というやつは、いつでも一年生。なんだな。
だから、教えることもない。
マメヒコの畑もワシの畑もともにピカピカの一年生ということだぞよ」
メヒコ ・・・良いこと言いますね。
井川 ・・・良いこと言うんです。
メヒコ それだけ、常に創意工夫に満ちて畑をなさっていると言うことでしょうね。
井川 そうなんです。
こうだからこうだと決めつけて、同じようにやるのはだめですよと。
常に観察の目を持ち、工夫を続けなさいときっと言われたんですね。
メヒコ 服部さんが、黄色い帽子にランドセル背負って、
ハーモニカ吹いてたら可愛いわね。
井川 今年のように遅く豆を播いた年は初めてだと、
そうおっしゃってました。
まぁ、それでね、豆蒔きですけど、
メヒコ あぁ、はいはい、豆蒔き。
井川 これも極めて原始的に、手で播いてくことにしたんです。
メヒコ 手で。
いまは全部機械なの?
井川 十勝なら間違いなく大型の機械です。
畑を耕して、畝を切って、肥料を混ぜながら、豆も播き、土をかける。
これを1度にやっちゃう。
メヒコ 便利ですね。
井川 そういうものを使わなければ、
効率よく、低価格のものは作れないんでしょう。
だから、食糧自給率を上げたければ、
もっともっと効率よく大型化しなきゃだめだというひとも多い。
メヒコ うんうん。
井川 ボクもそう思います。効率よくやる工夫は必要です。
ただ、服部学校の生徒としては、
まずは、地道なところから始めなくてはなりません。
メヒコ 時代を巻き戻す。シンプルなところから始めなくては、
物事の仕組みはわからないものね。
井川 畝を切る。というのがありまして。
畝というのは、その、ここですね。
メヒコ ここ?
井川 はい。その畝に種を播いていく。
メヒコ 畝に種を播くのね。
井川 じゃぁ、やってもらいながら、説明します。
メヒコ うん。やりたいやりたい。
井川 まず、起こしたばかりの平らな土があります。
ここに、畝を作っていきます。
メヒコ 畝を作るのね。
井川 畝の間を、畝間。畝の幅は畝幅。
畝幅と、畝間をまず何センチにするか決めなくちゃならない。
まずそこで、悩んだ。
メヒコ まだ何もしてないじゃない。
井川 そうなんです。
でもこの畝幅と、畝間は後々のことを考えたら大事だろうと。
メヒコ テキトーじゃだめなの。
井川 一つの畝に何列播くかも決めなくてはならない。
一列播くことを一条播き。二列なら二条播き。
メヒコ 条って言うの?
井川 条って言うんですね。ぼくも始めて知りました。
で、その畝の高さも決めなくてはならない。
それを畝高と言います。
メヒコ ちょっとまってメモ取る。
井川 はい。いいですか。
次に、畝に豆を播いていくわけですが、
それを何センチ間隔に播くか。
メヒコ どうだっていいじゃない。
井川 それが芽が出て育った時の株間になります。
メヒコ カブマ。
井川 畝間、畝幅、畝高、株間を決めなくては畑は作れないでしょ。
それがわからない。
メヒコ 誰かに聞けばいいじゃない。
井川 みんな言ってることが違う。
メヒコ じゃぁ、隣のハタケに入って測ればいいのに(笑)。
井川 測ったの(笑)。
でもだめでした。
大型の機械でやるサイズと自分たちのサイズは違う。
メヒコ 具体的にどう違うの?
井川 畝の間はやがて草が生えてきます。だから除草しなくてはならない。
となると、
自分たちの持ってる除草機が入る大きさでなくてはならない。
それはうちでは70cm。
それで70cmずつ畝を切っていきます。
まず畝を切りましょうか。
メヒコ そうね、やらなきゃわからないわね。

 

 

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