• ゲーテ診療所
  • チャンネル
  • ウーダ劇場
  • コーヴァイヴ
  • まめひこさんご近所さん
  • WEBショップ


2014/12/18

ハタケマメヒコについて4

□大樹町から千歳へ(2013年)

 
大樹町のハタケマメヒコは、作物が育ちにくい土地でした。
とにかく荒れ地を開墾したので、雑草が凄かった。
豆も量が出来ないし、
鹿が来て食べ尽くされてしまうことも何度も経験しました。
採算を取るなんて論外で、
一体何のためにこんなことやってるんだろうかと辛かった。
近所の農家さんは、除草剤まかないとダメだ、
農薬を使え、肥料を入れろ、と勝手なこと言うんですね。

 
でもそれならボクらがやっている意味が無いんです。
プロの農家がやるやり方をするなら、
ボクらは市場で豆を買うのが一番コストがかからないんですよ。

 
ここでの失敗体験をボクは店を通して伝えなくてはいけないと思った。
それで色々とメニューにしたり、イベントを開いたり、
伝える工夫をしてみましたが、
それほど世間はボクらのハタケマメヒコに関心が無いことがわかった。
それは意外でした。
もっとリアクションがあるかと思ってましたから。

 
端的に言えば、東京と北海道の距離の差以上に、
生産者と消費者の意識の差がすごく大きくて、
これを埋めなくてはどうにもならないなと思ったんです。
農業をファッション的に取り上げるメディアはたくさんありましたが、
あくまで一過性のブームとしてとらえている。
ボクらがやっているハタケマメヒコの苦悩を、
受け手であるお客さんに自分のこととして考えてもらえなければ、
所詮、他人事に過ぎないんだと。

 
大樹町で3年目を終えたときに、もうやめようと思いました。
両者の意識の差を埋められる手立てがなくては、
これ以上続けてもどうにもならんと。
大樹町のハタケマメヒコでは無理だと思ったんです。

 
そんなとき、たまたま千歳でやらないかと声がかかったんです。

 
有機でやっている1haの農地があって、老夫婦が自家菜園として使っていると。
ただ歳を取ったので、誰かやるヒトがいるなら貸してもいいよと。
まさに渡りに船でした。
千歳空港から車で15分という立地ですから。
それだけでポテンシャルは充分に高い。

 
そうして4年目のハタケマメヒコは千歳・駒里でスタートしました。
千歳に移ってからは、豆やカボチャの収量も劇的に増えました。
去年は店で使う1年半分の豆が採れました。
さらにお客さんが自腹で東京からハタケに来て手伝ってくれるようにもなったんです。
今年は述べ50人くらいのお客さんが2日間手伝ってくれました。
東京で働くOLやサラリーマンが週末に来てくれたんです。
これは本当に大きな労働力でした。

 
ようやくハタケマメヒコを中心としたコミュニティ、
現代の参勤交代にちゃんとなったわけです。
ただ単に運が良かっただけですよ。
最初からこうなるだろうとは誰も思ってなかった。
なったらいいなとボクはうっすら思ってましたけど。
ならなくてもそれは仕方ないとも思ってましたから。
ただ、続けていたら、たまたま運良く、
今の形になったというだけですから。

ブログを検索:
http://www.mamehico.comを検索

アーカイブ

最近のエントリー



カテゴリー