10/20(土) マメとクルミの朝 vol.4 第2回 影山

クルミド出版が佳境にきている影山さん。

この日は出版について、著作権について、参加者のみなさんと考えてみました。

  

・本をつくるにあたり、「本は誰のものか」ということを考えた。

半分は著者、半分は読み手のもの。ではないだろうか。

読み手のいない本に価値があるとは言いづらいし、

お客さんの来ないクルミドコーヒーに価値があるとも言いづらい。

来てくれてなんぼ、読んでくれてなんぼ

なわけだから、本も、著者ひとりのものとは言いがたいだろう。

なので、例えば今回出版する本も、

はじめは著者の人柄が色濃く出るような体裁(フォントなど)にしようかと

思ったが、それはやめることにした。

・本の大きさは印刷の都合、

流通の都合(本棚の規格が決まっていることなど)で決められ、

ブックカバーは、一回店頭に並んだ本を別の機会に再び売る際に、

カバーだけをきれいなものに取り替えれば済むようにと、かけられている。

こういった、作り手側の都合で決められていることはいくつもあって、

クルミド出版なら、そういったものは省くことができる。

・「カフェの目的」は、

来てくれたひとを癒すことと

来てくれたひとを鼓舞(こぶ)することだと考えている。

それは本に関しても同じ。

ひとりでも多くのひとに読んでもらい、

そのうちの誰かを、癒したり励ましたりできたらこんなに嬉しいことはない。

・出版契約や著作権契約が、

「ひとりでも多くのひとに」という純粋な目的をかなえる弊害になることがある。

 かといって、なんでもかんでもタダで、どうぞご自由にとして、

いっさい収入のない状況になってしまっては、表現活動を継続していくことはできない。

では、経済的な対価を受け取るにはどうしたらいいか。

その対価の受け取り方にはふたつある。

商取引モデルと、贈与モデル。

出来るだけ高く売りたい売り手と、安く手に入れたい消費者

の関係で成り立つ商取引モデル。世の中のほとんどがこちら。

一方、

利害を無視して、「どうぞ」と提供されると、

受け取った側には「こんなにいいものをいただいてしまって」という負債感が生じ、なにかの形でお返しをする。

そういう関係で成り立つ、贈与モデル。

・クルミド出版では贈与モデルを目指したい。

一冊目で回収できなくても、2冊目で回収できるかもしれない。

あるいは、出版部門では採算がとれなくても、カフェの方に還元されるのではないか。と思っている。

すぐには結果がでなくても、5年後10年後に、なにかの形で還ってくるかもしれない。 

mamehicoマメとクルミ10/20(土) マメとクルミの朝 vol.4 第2回 影山 クルミド出版が佳境にきている影山さん。 この日は出版について、著作権について、参加者のみなさんと考えてみました。    ・本をつくるにあたり、「本は誰のものか」ということを考えた。 半分は著者、半分は読み手のもの。ではないだろうか。 読み手のいない本に価値があるとは言いづらいし、 お客さんの来ないクルミドコーヒーに価値があるとも言いづらい。 来てくれてなんぼ、読んでくれてなんぼ なわけだから、本も、著者ひとりのものとは言いがたいだろう。 なので、例えば今回出版する本も、 はじめは著者の人柄が色濃く出るような体裁(フォントなど)にしようかと 思ったが、それはやめることにした。 ・本の大きさは印刷の都合、 流通の都合(本棚の規格が決まっていることなど)で決められ、 ブックカバーは、一回店頭に並んだ本を別の機会に再び売る際に、 カバーだけをきれいなものに取り替えれば済むようにと、かけられている。 こういった、作り手側の都合で決められていることはいくつもあって、 クルミド出版なら、そういったものは省くことができる。 ・「カフェの目的」は、 来てくれたひとを癒すことと 来てくれたひとを鼓舞(こぶ)することだと考えている。 それは本に関しても同じ。 ひとりでも多くのひとに読んでもらい、 そのうちの誰かを、癒したり励ましたりできたらこんなに嬉しいことはない。 ・出版契約や著作権契約が、 「ひとりでも多くのひとに」という純粋な目的をかなえる弊害になることがある。  かといって、なんでもかんでもタダで、どうぞご自由にとして、 いっさい収入のない状況になってしまっては、表現活動を継続していくことはできない。 では、経済的な対価を受け取るにはどうしたらいいか。 その対価の受け取り方にはふたつある。 商取引モデルと、贈与モデル。 出来るだけ高く売りたい売り手と、安く手に入れたい消費者 の関係で成り立つ商取引モデル。世の中のほとんどがこちら。 一方、 利害を無視して、「どうぞ」と提供されると、 受け取った側には「こんなにいいものをいただいてしまって」という負債感が生じ、なにかの形でお返しをする。 そういう関係で成り立つ、贈与モデル。 ・クルミド出版では贈与モデルを目指したい。 一冊目で回収できなくても、2冊目で回収できるかもしれない。 あるいは、出版部門では採算がとれなくても、カフェの方に還元されるのではないか。と思っている。 すぐには結果がでなくても、5年後10年後に、なにかの形で還ってくるかもしれない。