こんにちは。マメヒコスタッフのミカです。

マメヒコで出会ったお客さんに、”あなたにとってのマメヒコ”を聞く、「今日もマメヒコで。」
マメヒコ店頭でお配りしている「スタッフより」と連動の新しい連載をこの場所で始めようと思います。

それぞれのヒトの中にいろんなマメヒコの形があって、
通してみていく中で何か発見があるんじゃないかな、と思っています。

どんな連載になっていくのか、私自身も楽しみです。

さて第1回目の今回お話を聞いたのは、
マメヒコのお客さんの坂本智佳子さんです。

私と同世代ということもあり、親しみを込めて「チカちゃん」と呼んでいます。

チカちゃんは普段、都内のオフィスに通う会社員です。
美味しいものに目がないチカちゃんは、特にチョコレートが大好き。
たくさんのチョコレート屋さんを食べ歩き、
好きが高じて、インドネシアのカカオ農園に足を運んだり、
お休みの日にはチョコレート屋さんの販売のお手伝いをしたりもしています。
最近は、チョコの販売から広がった縁で、チーズ屋さんの販売のお手伝いもしているそうです。

私がチカちゃんと出会ったのは、マメヒコで不定期開催している「味噌会」というイベントでした。
そこから様々なマメヒコのイベントで顔を合わせることが多くなり、お話しする機会が増えました。
最近はマメヒコのイベントのお手伝いなどもしていただいています。

そんなチカちゃんは「マメヒコは専門性じゃなくて総合力が求められる場所」だと言います。
どういうことなのか、お話を聞いてみましょう。

ミカ

チカちゃんにとって、マメヒコってどんなところですか?

チカ

えぇ…!そうですね…何の抵抗もなく立ち寄れる場所、でしょうか。
例えば、もらいすぎた食べ物があったら、おすそ分けなんかも気兼ねなくできる。
ここに行けば顔見知りが誰かしらいるだろう、っていう(笑)。

ミカ

あぁ、それは…そういう場所ってあるようであまりないですね。

地元から離れていたりしたらなおさらそういう場所って少ないのかなって。
そう思うと、ここに行けば誰かいるっていうのって大きい気がします。

チカ

そうなんです、日常に組み込まれすぎていて深く考えたことはなかったけど…
あんまり、こういう場所ってないですね。

なんか、もっと、小売りのお店とかだったらちょっと寄って
挨拶だけして帰ることって普通にありそうだけど。

こういう、空間を売るようなお店で、
そういうこともできるってなかなかないなぁって。

でも、考えてみると、
私は…楽しさ、だけでマメヒコに来てる訳ではない気がする、かなぁ・・・。

ミカ

へぇ~!でも、それは楽しさがないというわけではないってことですか?

チカ

はい、楽しさがないわけではないけど…
多分、何とも言えない、から来てるんだと思うんです。

わからないから、かなぁ。

ミカ

これは何だろうって思っているから来ているってことなのでしょうか?

あぁ、でも、ちょっと分かる気がします。
すぐにこういう場所なんだ!ってわかっちゃったら
「あぁ、わかりました、はい、はい」みたいな感じで、
すっきりしてすぐに飽きて行かなくなっちゃう…みたいなことってありそうです。

チカ

そう、そんな感じだと思います。
難解だからいる…みたいな感じでしょうか。

ミカ

わかりそうでわからない。
でも、このもうちょっと先に何かありそうっていうのを、
チカちゃん自身が感じているのかもしれないですね。

絶対にわからなそうな、難解すぎるようなことだったら…
チカちゃんなら最初から近寄らないような気がしちゃいました(笑)。

チカ

あぁ、それはそうかもしれません(笑)。

ここは知識だけではどうにもならない世界だなぁと思ってます。

たまに販売を手伝いに行ってるチョコとかチーズとかはストレートだから、
だんだん専門知識になっていくんです。
例えばチーズなら「これは牛のチーズで、こっちは羊のチーズです」とか。

マメヒコも豆のこととかは専門知識だし、深めるなら知識は必要なんだけど、
もう少し暮らし寄りというか、漠然としてるというか…
知識だけでは切り取れない何かがマメヒコにはある気がするんです。

ミカ

あぁ、確かに。
珈琲豆の知識とかもあるけど、そういうことを前面に押し出してはないですね。

チカ

そうそう。
珈琲にしても「どこの産地の豆で、こういう焙煎で…」っていうことで売ってるわけじゃない。

ミカ

そうですね。
もっと専門性の高い、突き詰めたものは、探せばいっぱいありそうですもんね。

チカ

そう、例えばジャムだって「○○賞を受賞しました」みたいなのとか、いっぱいあると思って。
それでもマメヒコのジャム、売れてますよね?

ミカ

確かに…それってトータルの何かを求められてるってことなのでしょうか?

チカ

そうそう、きっとそうなんだろうと思って!

だからやっぱり、総合力なんだろうけど、
それってどういうことなのかなぁってすごく思ってます。

マメヒコはパッケージのデザインとか店内の空間とか、
そういう全体的なモノを含めて売っていて、
そういう総合性が求められるから売れているんだと思うんです。

普段、チョコとかチーズに触れてると、
そこにはやっぱり専門知識を求めて来る人がたくさんいるし、
すごく比較になります。

お客さんがそこに専門性を求めるか否かというのが違うなって。

マメヒコは知識だけじゃないんだなぁって。

ミカ

マメヒコだと、外のマルシェに出てみてもあんまり売れなくて、
店内の棚に並べたほうが買っていく人が多いんですが、
きっとそれも同じことのように思えてきました。

チカ

そうそう、それはマメヒコへの信頼があるお客さんが買うってことですよね?

マメヒコを知らないヒトがマルシェの雰囲気の中で買うのと、
マメヒコを知っているヒトがマメヒコの雰囲気の中で買うっていうのは、
信頼の方向性が全然違うんだと思うんです。

専門性への信頼じゃなくて、総合力への信頼なんだろうなって。

チョコとかチーズとか専門性のとても高いものを売って、
そことマメヒコを行き来してると、それはとても不思議だなって思います。

極端なこと言えば、
チーズ屋さんならきれいでちゃんとしたショーケースが1つあれば、
カウンターの材質は問われない。
カウンターが木の一枚板である必要はないんです、
あとは商品さえきちんとしていれば。

でもカフエだと空間を売っているわけだから、
こうして一枚板のテーブルが必要なわけでしょう?

あとは、生きた植物を飾る、とかもそうだなって。

珈琲の儲けがこういうところに消えているっていうのって、
来てみると直感的に分かります。

ミカ

あぁ、確かにそうですね。

昨年、私、宇田川町店でいっぱい紫陽花を飾ってた時に、
人生で初めて紫陽花の鉢植えを買ったんだけど、
紫陽花ってこんなに高いんだなって知りました(笑)。

そういうことってマメヒコにいるといっぱいありますね。
でもまぁここまでやってるのはマメヒコぐらいかもしれないんですけど(笑)

チカ

それはそうかも(笑)。

あ、あと北海道でハタケやるってクレイジーだなと思います(笑)。

ミカ

あぁ~確かに、お店で使う豆とかかぼちゃのために自分たちで北海道行って、
種蒔きからやってますからね、
言われてみればクレイジーかも…(笑)。

でもそういうのって言ってみたところでなかなか伝わらないんですけどね。

チカ

そうなんですよね、なかなか伝わらない。
それってなんでだろうなって思います。