• ゲーテ診療所
  • チャンネル
  • ウーダ劇場
  • コーヴァイヴ
  • まめひこさんご近所さん
  • WEBショップ


みんなたちへの豆教室 VOL.34

みんなたちへの豆教室 VOL.34

08autumn14-01.jpg

 

イタリアンレストランにいくと、インゲン豆を茹でてそれをオリーブオイルでマリネしたものが出てきた。
トスカーナ地方の郷土料理で、マメヒコのマリネもこれを意識してます。
ニューヨークには中南米の移民がいっぱいいますから、彼らのレストランに行くと、ちょっぴり辛いチリコンカンがありますしね、ポークビーンズもアメリカ料理です。

ブラジル料理屋に行けば、フェイジョアーダといって、黒インゲン豆とモツを煮込んだシチューみたいなものを、ごはんにかけて食べてる。

中近東なら豆をつぶしてコロッケにしたファラフェル。専門のファーストフードがたくさんあって。
ピタパンに野菜と一緒にコロッケを挟んでヨーグルトソースをかける。
三茶のマメヒコがオープンして間もない頃、ランチにファラフェルやりました。
あんまり人気無くてやめちゃったけど、またやりたいと思ってます。

移民がニューヨークに渡り、彼らの食文化を根付かせたことがニューヨークに豆料理が多い理由のひとつでしょう。

08autumn14-06.jpg

ニューヨークのユニオンスクエアーというところがあります。
ここではほぼ毎日、グリーンマーケットというのをやってる。
ニューヨーク近郊の農家が集まって、野菜を売ったり、リンゴを売ったりする市場です。
パンを焼いてくるひともいるし、ジャムや蜂蜜なんかも売ってたりね。

08autumn14-07.jpg

まぁ食べるのが好きなヒトは、見てるだけでも楽しいです。
ざっくりとしてて、見てくれよりも、鮮度重視でね。
ヨーロッパのマルシェ見ても思いますけど、こういうのがどうして日本だとできないのかなって思ってしまう。

08autumn14-08.jpg

マメヒコの近郊でも、自家菜園やってるおじさんやおばさんいるでしょ。
世田谷あたりだとずいぶんいますね。
そういうひとの野菜なんかを集めて、マメヒコマルシェってやってみたいと思ってるんですけど。
おしゃれでかわいくて、見てるだけで楽しいようなものね。

ほら見て。

08autumn14-09.jpg

ADZUKI。
ってあるでしょ。
アズキ。あずきだよ。
マンハッタンの近くで小豆が穫れるんですね。

それをこうして、サヤのまま売ってる。
すごいと思う。
こういうアバウトさがすごい。

これを家に持って帰って、サヤから出して食べるヒトがいるのもすごいし、あんたが自分でサヤから出して食べろって売るヒトがいるのもすごい。

選る前の豆はほんとに安いから、それを農家さんからとって、
マメヒコでも売ったらどうかしら。
買い手がいるならやりたいですね。

08autumn14-10.jpg

ニューヨークにはベジタリアンも多いし、
日本以上に健康志向が強いですから、豆が大事な健康食品として定着してるんです。

それに比べれば日本人ていうのは、豆を食べないなって思ったんですね。
大豆は別ですよ。
大豆に対しての思い入れはすごいですけど。
それ以外の豆は日本だと、なんとなく全部甘いでしょ。
あんことかお汁粉とか甘納豆とか。
インゲンやら小豆やらは、みんなデザートになっちゃう。

日本古来の豆をもっと食べることができないかと思ったのがマメヒコの始まりです。
世界中にいろんな豆料理がありますから。
マメヒコでもまだまだやってみたいものがいっぱいあります。

映画のなかで貧乏文学青年とヘップバーンがティファニーに買い物に行くシーンがある。
二人とも手持ちのお金が10ドルしかない。
青年は、キャラメルコーンのおまけの指輪に名前を彫ってくれと店員に頼むんです。
すると初老の店員はいいですよ、ティファニーには真心がありますからと。
そして、その懐かしいおまけを見て、
「時が流れても変わらぬものには、暖かい気持ちにさせられますね」
って続けるんです。

そういうものだと思います。
「時が流れても変わらぬもの」。
豆とはそういうものだから、マメヒコもそうだったらと思うんですね。