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みんなたちへの豆教室 VOL.25

みんなたちへの豆教室 VOL.25

 

08autumn11-01.jpg 

   ランランラントセ 金ガ降ル
 十勝ノ平野ニ 金ガ降ル
 アレサ 日本一 豆ノ国

 

1927年、昭和2年に作られた十勝小唄です。

前にも話したけど、十勝というのは過去に2度、豆景気に沸きました。
新しい順で言えば、昭和30年ごろの「赤いダイヤ」時代。
戦後復興の豆需要ですね。

そして、さらにさかのぼる頃、大正時代。

あっ、大正って言うの知ってる?

いや知らないヒトいるんですよ。

昭和のひとつ前の、たった15年という短い時代のことです。

1914年に起きた第一次大戦でヨーロッパは戦場になり、ヨーロッパで食糧難になりました。
第一次大戦で連合軍側に参戦した日本は、軍需物資や生活必需品の供給地となった。
それで日本は空前の好景気を迎えたんです。
十勝からは豆が大量にヨーロッパへ輸出されました。

このときの豆景気を歌った唄が、「ランランラントセ 金ガ降ル」なんですね。

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農家は豆を売った金で遅くまで飲み歩いた。
帯広に遊郭までできて、もう沸きにわいたっていうんですね。
帯広にあった遊郭は、最盛期には9軒もあったそうです。
そこに100人もの遊女がいた。
1俵2円だった雑穀が戦争のおかげで、一夜にして20円になったっていうんですから。
すごい成り金があふれたんだと思います。

遊郭で遊んで帰るでしょ。

暗い玄関で下駄を探すのに、懐からお札を取り出し火をつけて、明かりの代わりにしたっていうんですから。
想像つかないですけど。すごかったんだと思います。

北海道というと、牧場があったり、自然いっぱいの牧歌的なイメージですけど。
そういう時代も確かにあったということですね。

遊女と言えば「片見月」っていう言葉があります。

「片見月」。かたみづき。

月見について調べると、面白いことが書いてある。
お月見と言えば、

 ウサギ ウサギ ナニ見テ跳ネル
 十五夜オ月サン 見テハネル

というのがあるでしょ。それは知ってますね。

実はもう一つ。
「十三夜」っていうのがあるんだそうです。
15と13の二つのお月見があったって言うんですね。
それをどっちも同じところで見ないと縁起が悪いという言い伝えがあります。
どっちか15か13しか、片っぽしか見ないのは「片見月」といって嫌がられたという言い伝えがあります。

どうして嫌われたかって元をたどっていくとね。

江戸時代の遊郭の客寄せキャンペーンに行き着く。
調べたらそう書いてあるんですね。

 

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