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みんなたちへの豆教室 VOL.20

みんなたちへの豆教室 VOL.20

 

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えーみんなたちー。

ここまで、豆の話しをして。
ついてきてますか。
もうだれもついてきてなかったりして。
そういう授業あるよね。
先生一人でしゃべってるって言う。
KYな先生。
これねKYなブログだったりして。

やだー。

さぁ。復習しましょう。

北海道の豆の一大生産地と言えば、それはもう十勝です。
とかち。
トカチ。
十勝。
ただっぴろい平野を、巨大な農機具で種まきから、収穫まで一気にやってしまうというね。
黒豆。大豆。

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そして小豆、インゲン系なら手のない大正金時。
こういうものが特産です。

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で、インゲンでも手のあるやつね。
つまりジャックと豆の木のような、ツルのあるもの。
虎豆や花豆ですね。
 あぁいうものは、北海道でも十勝ではなくて、
もっと北の方。北見や、網走あたりでさかんに作られてる。

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今日はその北の方の話しをします。

と、その前に。

豆というのはもうほんと、まったく捨てることがないという話しをします。
どういうことっていうとね。

豆というのは当たり前ですけど、一さやの中にいくつか入ってますね。
そのなかで、ほんとにすばらしいエリートだけがマメヒコの瓶の中に収まっていると思っていただきたい。

選り抜きのエリートだけが、瓶の中にいる。
ほかのクズとかグズはどうしているか。
クズなんて言ったらかわいそうですけど、農業にクズはつきものです。
例えば・・・。

秋、収穫の終わったニンジン畑に行ってごらん。
なんじゃこりゃ。
茶色とオレンジと緑のコントラストが鮮やかです。
畑一面にニンジンが落ちてる。
あれれ、これから収穫するんですか、なんてのんきに笑ってるあなた。ものを知らなすぎる。
これは全部クズです。

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ニンジンが、いわゆるニンジンらしく、ニンジン然としてスーパに並んでいるのは、畑で穫れるものの半分以上を捨ててるからに他ならない。
それ以外はクズとして出荷もされずに、捨てられてしまうんですね。
収穫され、トラックに乗れたとしてもそこからの競争もすごい。

洗濯機にかけられ、

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冷水機で腐らぬよう冷やされ、

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オゾン水で殺菌され、

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重さ、色をセンサーで等級別にはじき、
 
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大きすぎたものは都会の核家庭にはそぐわないからと等級外となり、

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あまたの過程を経ても傷が付かなかったもの。

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それが、スーパーの安売りコーナーに並んでいるんです。

畑や工場ではじかれたクズニンジンの一部は馬のえさになったり、クズジャガイモの一部はデンプン工場に行く。
使用価値があれば使い途はあるね。

でも。

日本の農業の大きな問題のひとつに、この見た目偏重主義があることはボクは問題だと思う。

マメヒコでもね、ケーキの大きさにばらつきがあったりします。
スタッフ一人一人にはかりを使って、1g単位で盛りつけするように指導しています。
だからスタッフは珈琲淹れるにも、終始はかりとにらめっこです。
お客さんとしては、同じ料金で同じサービスを受けるのは当然の権利ですしね。
そうあるべくお店としても徹底させる必要があるのはわかってます。

ただ。それを突き詰めることで大切なものを失っているという、ぼんやりとした予感が、ボクにはあります。

人間の手でやってる以上。できないです。
慣れない手ではケーキの盛りつけ一つ同じようにはできない。
あきれるほどできない。
だから。

畑でニンジンがね、同じような大きさで、同じように実をつけるわけなんかないんですよ。