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みんなたちへの豆教室 VOL.14

みんなたちへの豆教室 VOL.14

 

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北海道で栽培されているインゲン豆の約7割が金時ですから、
金時豆は日本のインゲン豆の代表ですね。
ツルがないから十勝でできます。

金時豆というのがあります。
キントキマメです。
赤紫色の豆です。

金時とは金太郎のことです。
金太郎の肌が赤かったんで、赤い肌の豆で金時豆。
金太郎豆のほうがかわいかったのにと思います。

金時はインゲン豆です。
もう覚えたね。
覚えた? 覚えなさいよ。
ちゃんと覚えないと試験に出すよ。

キントキはインゲン。
キントキはキンタロウ。

 

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この金時豆。
無論、色々種類があります。
金時といっても一種類じゃない。
当たり前ですね。
全世界で1000種類もインゲンはあるんだから。
金時だっていっぱいある。

国内でもっともポピュラーな赤いインゲン豆は、マメヒコでも使っている「大正金時」です。

北海道で栽培されているインゲン豆の6割が「金時」で、そのうちほとんどが「大正金時」だっていいますから、日本のいんげんの間違いなく代表です。

この「大正金時」。
結構すごいんですけど、なにがすごいかって、ちょっとしたセレンディピティなんです。

十勝の幕別という村があるんですね。
小さな農村です。
そこに中村さんというかたがいた。
昭和のはじめの頃の話しです。
そこでその中村さんが、昼御飯に豆でも煮て食べようということになった。
中村さん、サヤインゲンの煮物が大好物だったんですね。
作り話しですけど、まぁとにかくサヤインゲンの煮物を食べた。
そしたらね、穏やかな中村さん渋い顔したんだって。

「なんだべこりゃ」

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好物のサヤインゲンの煮物が固かったらしんですね。
そしたらもう短気だった中村さんは、そのまま裸足のまま飛び出した!(知らないけど)

「こったら固い豆は、どこの豆だ。見つけたら、ただじゃおかねぇ、抜いちまうべよ」

探したらあったらしんですね。その例の、固い豆が。

で、首根っこつかんで、それを引き抜こうとした時に、中村さんちょっと頭によぎった。

「ちょっくら待てよ。こんだけ固ければ、秋に乾燥豆にしたときによ、脱穀機が使えて、なんぼか便利なんでないかい」

ほんとのところは知りませんよ。

半分はボクの作り話ですから、でもとにかく抜かなかったんだそうです。
たぶん突然変異で、さやが固くなっちゃったんですね。

赤い花に突然、白い花が咲く。
赤い豆に突然、まだらの豆が生まれる。
そういうことはあります。

日本の主力インゲン、「大正金時」は、そういう突然変異で生まれたんだそうです。