• ゲーテ診療所
  • チャンネル
  • ウーダ劇場
  • コーヴァイヴ
  • まめひこさんご近所さん
  • WEBショップ


みんなたちへの豆教室 最終回

みんなたちへの豆教室 最終回

 

08autumn18-01.jpg
いよいよ、今年も終わりですね。
みんなたちへの豆教室も今日で最終回です。

秋に北海道に出かけて、ヒトヒコの枠で豆についてなんか、話そうかと思ったらこんなに長くなりました。
ほんとに徒然なるまま、なので、ひと前でパンツを脱ぐような恥ずかしさがありました。
けど、脱いだパンツをはくのも恥ずかしかったので、脱いだままだらだらしゃべっていたら年の瀬になってしまいました。
フルチンついでに、最後に一つボクが考えていることを話して終わりにしようと思います。
胃は食に学び、食は農に学び、農は自然に学ぶということばがありますね。
マメヒコを始めて、わずかですけど、農家さんに対して関心が出てきました。
それは、やはり毎日、豆なら豆に向き合ってるから、サラダならサラダに向き合ってるからね。
なんだろうと思うことが多々ある。

08autumn18-02.jpg
それで北海道に出かけたりして、白樺樹液でお世話になってるインカルシベの米山さんやらと、北海道の農業について話す機会があるんですね。
すると惨憺たる状況だと聞くわけです。
お茶ヒコの渡辺さんの話しを聞けば、山間部の農地は後継者がいなくて惨憺たる状況だと聞くわけです。
でも、そういうことは、マメヒコやってても全然実感ないんですね。
インカルシベでカボチャとジャガイモを収穫しました。
完全無農薬で作ってますから、ジャガイモは疫病で全滅でした。
米山さんも商売でやっておられるわけではないので、
「あらあら残念」と笑っておられましたけど、
これが事業なら大変なことだぞと思うんですね。
東京にいたら「あらあら残念」とは言えませんから。
カボチャはすごく穫れました。ボクも収穫しました。

08autumn18-03.jpg
だから、100個近く米山さんから送ってもらって、せっせとカボチャビスケやプリンにしましたけど、それでも結構大変でした。
送料を安くするために、大樹町でスーパーを営んでる砂田さんにお願いして、ごっそり送ってもらいました。

それで三軒茶屋に50個ずつ届いたんですけど、カボチャはすぐに腐りますから、東京の暖かさじゃなかなか保管できないんですね。

いまだけ火曜日を定休日にしたんですけど、不本意ですけど、その日もスタッフは別段休むことなく、出勤して朝からカボチャの処理なんです。

包丁で割って、中から種を出して、茹でて、マッシュにして、それを袋に詰めて、冷凍する。
急げ急げで処理していく。

08autumn18-04.jpg
買い取ったカボチャの一個あたりもけして安くないんです。
三軒茶屋の八百屋に売ってるカボチャの方がむしろ安い。
それでも米山さんが手間暇かけて作って、ジャガイモみたいな疫病からも免れて、収穫を手伝って。
水っぽいのがあったり、甘みがないのもありますよ。
自分で収穫したからわかるんですよ。
このカボチャは大きな木の陰でできたから、なんだか水っぽそうだなとか。
スタッフは、なんか水っぽいカボチャが混じってましたよって口とがらせるんだけど。
仕方ないじゃん。って思うんですね。

そうこうして手間暇かけて作ったカボチャのビスケットは単品の売値だけ考えたらコスト合わないんです。
これってね、おかしいでしょ。なんかおかしい。
たぶんこういうことが、日本のあちこちで起きてるんだと思います。

08autumn18-06.jpg
来春から、米山さんのところで豆を作れないかと思っています。
マメヒコの豆は全部自前の畑で作れないかと思ってるんです。

でも、穫れたばかりの豆って、良いのも悪いのも混じってる。
これを自分たちの手で選らなくちゃなりませんね。
そしてずっと豆だけ作るわけにいきませんから、連作障害についても考えなくちゃならない。
翌年は芋ヒコ、翌々年は粉ヒコになるかもしれません。

どうせ作るなら無農薬がいい。となると、堆肥も考えなくちゃいけませんね。
畑作るのに10年かかったらどうなるかしら。
そもそもマメヒコが10年もあるかわからないですね。
でも牛より馬が良いですね。
温かい馬糞がほしいですものね。
どうせ牛飼うなら牛乳までまかなえたらいいですけど無理でしょうね。
マメヒコでは遠軽町の地豆を年明けから提供する手はずでいます。
でも今のところ遠軽には後継者がいませんから、その地豆もいつまで手に入るか心配です。
ならばボクらで作ろうか。
F1種でもなく、遺伝子組み換えでもない、昔ながらの地豆を栽培してみたら良いですね。
ニオ積みもやってみたいですね。
休耕地にヒマワリを植えて緑肥にするのも楽しい。
収穫は月夜に、豆月夜にはマメヒコでお祝いしようか。
石油も枯渇してますから、トラクターやハウスの燃費はさらに大変になるでしょう。

でも太陽光発電、風力発電、水力発電なんかを駆使してエネルギー自給を考えたらいい。

太陽と風と水と、協力すればいんです。
ボクらには太陽と風と水は間違いなくある。

なによりインターネットもあるし、携帯電話もあるし、メールもあるし、それはつまり、手伝おっかというヒトがきっとどこかにいるのを探せるということです。

面白くやれば、なんとかなると思います。
ここで話した無意味なことが、ある意味を持つためには、
太陽と風と水と、そしてヒトが絶対に必要なんだと、ボクは思います。

皆様にとって来年は、よい年でありますように。
最後まで、読んでくださった奇特なかたには、さらにさらによい年でありますように。

長い間、ご静聴ありがとうございました。

08autumn18-07.jpg
みんなたちへの豆教室 おしまい

井川啓央